
日光彫りは栃木県の代表的な伝統工芸品で、主に栃又は桂材を用い、
彫にはヒツカキと言う日光独特の刀を用いて、勢いのある線を彫り出しています。
鎌倉彫が源頼朝によって興ったように、日光彫も徳川家康との連から起っています。
家康の霊廟であり家康をまつる神社でもある日光東照宮は、全国から宮大工、彫物大工、
漆工、金工、絵師などの名ある芸術家が集って精魂こめて造り上げたそうです。
特に幕府絵師に任命され、円熟を増した狩野探幽は弟子と共に、絵を描き
この絵を刻んだのが、彫物大工です。
彼らは、狩野派の絵を寸分の狂いもなく、ノミ一丁で彫り出しました。
これらの彫物大工達が、仕事の余暇に、煙草銭目当に彫ったものが日光彫の起源と
いわれています。
東照宮完成後、日光に残った人々は補修や整備にあたり、一方で彫物を彫り続け、
江戸末期にようやく産業化の足がかりを得て、土産物として普及するようになりました。